「七重八重 花は咲けども 山吹の
                  蓑一つ なきぞ 悲しき」
太田道灌の詩だったと思いますが…
今朝は鉢植えの山吹が黄金色に輝いて咲いていました。
私は今、この詩をしみじみ噛み締めています。
昨今の世相にピッタリの詩ではないかしら…
今時の若者は素敵です!それこそスター並みの男女をよく見かけますが
子供は連れてないカップルですね
たまに、子供連れの若いカップルを見ると、笑顔に成っている自分に気づきます。
この詩をこのように思って読むのは私だけでしょうか…?
この詩の逸話はそうでは無く、
道灌が父を訪ねて越生の地に来た時のこと。
突然のにわか雨に遭い農家で蓑を借りようと立ち寄った。
その時、娘が出てきて一輪の山吹の花を差し出された。
道灌は蓑を借りようとしたのに花を差し出され 内心腹立たしかった。
後にこの話を家臣にしたところ…それは『後拾遺和歌集』の中にある 
兼明親王の詩に掛けて、家が貧しく 蓑一つ持ち合わせていない事を 
奥ゆかしく答えたのだと知ったそうです。
話を戻しますが…
今の私は人生に見立ててしまう現実派ですね!
人としてこの世に自分の子孫を残したいと思わないのかしら?
子育ては大変ですが、嬉しいことも沢山あります。最近の嬉しいことは…
年子の孫(今年新一年生と二年生)が、私の活動しているNPOの事業のポスターをみて、
「ばぁちゃん!!僕も、僕も、これに出て踊る!!」
「踊りの稽古する〜!」と言い出しました。
4月の19日に中津文化会館で『音頭大会とドラマ黒田節(オペラ)』です。
間に合うか心配でしたが、約一ヶ月教えました。私の心配をよそに、まぁまぁ観られる様に成りましたよ。娘も一緒に稽古をしています。
こんな予期せぬ出来事を言い出すあたり…
私も…娘も…そうだったかも知れませんね。
子育ては大変ですが…いつか喜ばせてくれる日が突然やってきます。
そんな日を夢見て 育てていけるんですよね。
「白金も黄金も玉も なにせむに 勝れる宝 子に しかめやも」 
山上億良(やまのうえのおくら)作